(靖国神社入口) |
(遊就館入口) |
「戦後70年の安倍談話」が、まさにその日発表される予定であり、私としては安倍首相がこれまでに外交上のリスクを敢えて抱えたとしても、参拝や玉ぐしの奉納を欠かさない現場を訪ねてみたかった。もちろん、どのような展示がなされているのかを自分の目で確認したかった。
流石に広い土地と施設を、滞在時間の2時間程度で見ることは不可能だったが、遊就館をメインにして見学した。遊就館特別展の見学コースに映画上映が組み込まれていた。「私たちは忘れないー感謝と祈りと誇りをー」映画の企画制作が日本会議・英霊にこたえる会となっていて、後援が靖国神社だった。
この映画には日本が世界に向けて発信した「村山談話」の精神は組み込まれていない。戦争で散華した(亡くなった)職業兵士の英霊にひたすら感謝し、今日の日本の繁栄の礎となったことに思いをいたそうとの主旨だった。靖国神社と日本会議の関係に疑問を感じざるを得ない。
この靖国神社訪問の後に戦後70年の「安倍談話」を聴いたが、全体に判りにくく、安倍首相が本心から心情を発露したとは思えない文章だ。私は安倍談話と安倍首相が私人として玉串を奉納した「靖国の世界」には乖離があると思う。ここに私は安倍首相の自己矛盾を見た思いだ。
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