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2014-12-31

露骨な安倍政治にへこたれるな民主主義

私にとっての今年最大の政治的出来事は7月の「集団的自衛権の閣議決定」でした。戦後一貫して日本国民が守り育ててきた日本国憲法9条の主旨が安倍内閣によって決定的に歪められようとしています。何故今、憲法が禁じている戦争を海外で行う必要があるのでしょうか?私にはその理由が全く理解出来ません。

そもそも政権与党の論議だけで閣議決定できる内容ではなかったと思います。国会論議が不十分でした。そして国民への説明も尽くされなかったと言えます。百歩譲って、いち早く閣議決定に基ずく法案が具体化され、その是非を一つずつ国民に問う必要があると考えますが、何も進みませんでした。あろうことか肝心の法案提出前に12月の解散・総選挙が行われたとは恐れ入ります。

アベノミクスが争点とされた総選挙ですが、私は実際のところ安倍政権による憲法改悪の意図がが隠されて行われたと思っています。しかし、現実は次世代の党など憲法9条の改悪を主張してきた政党が壊滅的敗北に終わり、日本共産党など憲法9条の改悪反対政党が勝利しました。自公与党政権が大きな議席数を占めたことは事実ですが、総選挙の結果が今後の憲法をめぐる国民的論議に一石を投じていることは間違いないと思います。

私は戦後70年もかけて作り上げてきた日本の民主主義が来年こそ輝く年にしたいと思います。その民主主義の根拠たる日本国憲法が一内閣の閣議決定で歪められることだけは許すわけにはいきません。閣議決定の撤回と集団的自衛権の関連法案の具体的な国会論議を求めます。そして国会は国民の意見を正しく反映するべく最大限の努力を行うべきです。国会の与野党の議席数だけが世論ではありません。国民一人一人の憲法9条への意志を今こそ汲み取って欲しい。そのことが日本の民主主義を底上げしていく力になると信じています。

この程度で日本の民主主義がへこたれるわけにはまいりません。来年こそ頑張りましょう。




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