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(大会資料集と情報誌) |
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(記念講演会) |
10月21日は「コープみらい さいたまインフォメーション」に掲載してあったので、私が知るところとなった第50回埼玉県消費者大会に参加しました。会場となった埼玉会館大ホールは1300人を収容出来ます。ほぼ満席の大ホールでこの大会の記念講演が行われました。講演者はノーベル賞作家の大江健三郎さん。「私の人生を貫いているもの」と題して一時間半の話をされました。
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(会場に向かう参加者) |
大江さんは「九条で未来に向かうことを倫理的な心構えとして一人一人が持たなければならない」と述べました。南アフリカ共和国のノーベル賞作家ナディン・ゴーディマさんとの交流の話から始めて、今年のノーベル平和賞に関するアメリカ・イギリス・フランスからの取材対応の準備として、湾岸戦争への日本政府の対応と当時の海外メディアの論評とル・モンド紙のフィリップ・ポンスさんの記事との比較を改めて行いました。当時の海外メディアの「日本は金だけ出した」という論評に対して、ル・モンド紙が「九条の原理・原則があるので妥協できない」と憲法九条を持つている人間の心のあり方として言ったならばフランス人も敬意を払ったのではないかとの問いかけに着目したこと、10歳で終戦を迎え、それからどのようにして自分の人生を創ったのか、憲法が出来て「戦争をしないということと個人として生きていく自由と権利がある」ことを知り、その憲法や教育基本法に励まされて勉強を続けることが出来たこと、同世代の井上ひさしさんとの交流、加藤周一さんらと九条の会を立ち上げた人々の話など縦横に語りました。
第50回埼玉県消費者大会は実行委員会を27団体で構成し、この大会に向けて準備を重ねてきました。大会スローガンは「50年の歩みを確信に 平和で安心してくらせる社会をめざして」です。午前中の全体会では1965年の第1回から50回までの歩みをスライドにまとめ映像で報告し、大会アピールを満場の拍手で確認しました。ここには埼玉県知事の上田清司さんも駆けつけて挨拶しました。午後からは「食」「医療・社会保障・くらし・経済」「消費者問題」「環境」「教育・子育て」の5つの分科会に分かれて参加者が交流しました。参加者は1100人を超えました。
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