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2014-01-04

穏やかな三箇日と2014年への想い

 
2014年元旦さいたま市大宮氷川神社

素晴らしい新年となりました。関東地方は天候にも恵まれ、我が家は元旦から洗濯やら布団干しと久しぶりの子供らの里帰りを迎える準備をしました。今年の初詣先、埼玉県さいたま市の大宮氷川神社の賑わいぶりは例年を上回るようだと感じました。私のお賽銭額は例年通りでしたが、次々と押し寄せる人波に押されながらも、肩車に背負った孫の世代の平和維持を想ったのです。

 


 
沖縄県伊江島の反戦平和資料館
俄かの神頼みならぬ65歳の想いは、昨今の日本的政治状況に由ります。昨年の12月5日に私は42年ぶりに沖縄県を訪問しました。羽田から那覇空港に到着し、沖縄県庁付近の国際通りで特定秘密保護法に反対する抗議の声を聞きました。12月9日まで沖縄に滞在し、平和記念公園や沖縄美ら海水族館、各地の基地や辺野古の海、伊江島などを沖縄在住の友人に案内してもらいました。私には本当に久しぶりの沖縄訪問でしたが、20代に訪ねた時に聞いた「沖縄戦と米国占領下の話」がそれから40年以上を経ても、なお風化せずにそこにあると感じました。

 

 また、沖縄県滞在中に私が2013年の3月までの一年間に渡り、滞在した南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ元大統領の逝去を知りました。1994年に反アパルトヘイトの運動から南アフリカ共和国で全人種参加の選挙制度を実現し、憲法を整え、虹の国と称される新しい国家へと歩みだした際の指導者です。私は南ア滞在中にかの国の子供たちが、おそらく教育の一環として見学するいくつかの資料館や記念館を訪問したことを思い起こしました。そこにはネルソン・マンデラさんのようには知られた存在ではないが、ともに戦った人々の行いが記されていました。

 私ら団塊世代はとにもかくにも日本国憲法の下で力いっぱい生きてきました。そして第二次世界大戦以降の戦争をこれまでは直接経験することはありませんでした。この幸運を子供や孫の世代にも引き継いでもらいたいとの切なる想いがあります。私は我が国の政治的指導者は恒久平和を希求する日本国憲法の精神を内外に喧伝することでネルソン・マンデラさんのように人種を超えて尊敬を得ることが可能だと考え、2014年をそのような道筋を掲げて少しでも努力したと言える年度にしたいと思います。

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