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リイリイスリーフ・ファーム |
リボーニアトライアルは南アでとても大切な言葉です。ジョハネスバーグからN1をプレトリア(ツワネ)方面に向かうとすぐにリボーニア・ロードが交差しています。車でこの道を走りましたが、周辺は開発が進み、お洒落な街並みになっているところもありました。1963年というと50年前にあたりますが、この地域にあったLiliesleaf Farm(リイリイスリーフ・ファーム)は当時ジョハネスバーグの郊外でネルソン・マンデラさんらが秘密の隠れ家として使っていた場所です。有名なリボーニアトライアルの物語はここから始まっていると聞き、訪ねることにしました。
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リイリイスリーフの正面 |
観光案内書にはほとんど書かれないのですが、とても優れた施設です。私が訪ねた日は現職副大統領のモトランテさんがここに来ていました。リイリイス・リーフは解放の場
(a place of liberation)として、ビデオ解説が行われ、展示物も充実しています。
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ブラム・フィッシャー |
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展示 |
リボーニアトライアルを理解するために、南アにおける当時の時代的な背景や、南アの人々の様々な立場からの発言や行動について知っておく必要があると思います。また、ここにはブラム・フィッシャーさんについての展示が数多くありました。
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館外展示 |
私は時々考えるのですが、南アは1994年にアパルト・ヘイト後の初代大統領マンデラさんを選出してから17年目、日本は1945年の敗戦から68年目です。南アではアパルトヘイト時代の苦しかった頃のリーダー達への思いを懸命に残し、学ぼうとしているけれど日本でははたしてどうだろうか?ということです。