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2012-10-01

ビクトリア・フォールズと関連諸国(Victoria Falls)

ビクトリア瀑布①
ビクトリア瀑布②
藤原一也の南アフリカレポートをご覧くださっている皆様、この一週間はブログへの書き込みをお休みしていました。その理由は先週の六日間、ビクトリア・フォールズを訪ねて、ジンバブエとボツワナとザンビアという南アフリカ以外の国に足を踏み入れ、何カ所かを観光していたことによります。

ジンバブエ・ザンビアにはヴィクトリア・フォールズ(瀑布)というアメリカ・カナダのナイアガラ瀑布、アルゼンチン・ブラジルのイグアス瀑布に並び称される世界の三大瀑布の一つがあり、数多くの観光客が一年中押し寄せます。今回、私もジンバブエ側からこの有名な滝を見たわけですが、同時にボツワナのチョベ国立公園を日帰りのバスツアーで訪ねました。世界一の象の生息数を誇り、それほど苦労しなくてもアフリカの野生動物を数多く観察できることで知られています。実際にザンベジ川を船で移動しながら、また地上から車で移動しながら信じられない数の象など野生動物を観察することが出来ました。

観光が目的でしたが、結果的に南アフリカ以外の国に初めて足を踏み入れることになりました。このブログを開始してから、ケープタウン周辺の事情をお知らせしてきましたが、今回、ケープタウンに戻って来て、改めてここは近隣の南部アフリカ諸国のなかでも特別の地域であるとの感想を深めました。

2億5千万ジンバブエドル紙幣など(表)


2億5千万ジンバブエドル紙幣など(裏)
 最初に今回の旅の起点にしたビクトリア・フォールズのあるジンバブエについての感想です。折角、世界的な名所を持っているにもかかわらず、十分には活用しきれていないと感じました。


①ジンバブエの水はそのままでは飲めません。十分に殺菌された水道水ではないからです。また、渡航に際してマラリア対策の薬を出発の前日から飲み始め、南アに帰って、さらに六日間飲み続ける予定です。虫よけスプレーなどを持っていきましたが蚊に刺されることを防ぐことは出来ません。マラリアがまだこの国で発生していることから観光客も対策を迫られます。
②ビクトリア・フォールズ近辺を散歩するとジンバブエの若者が動物の置物や自国紙幣を持ってうるさいほどに声を掛けてきます。実はジンバブエ経済は殆ど破たんしており、自国紙幣として、かって国が刷り上げた2億5千万ジンバブエドル紙幣などを買ってくださいというわけです。米国ドルか南アランドが通貨として使えますので1米国ドルか10ランド南ア紙幣で良いからと囁いてきます。米国ドルが強いのには驚きました。そして、「自国のお金をこのように扱う」ことの、一抹の切なさが漂います。
③そしてこの国の代表であるロバート・ムガベ氏は1980年から首相、大統領として30年以上にわたりこのジンバブエに君臨しています。宿泊したホテルにもその肖像が飾られていました。

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