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クリストロ先生とダニエラ(卒業式) |
語学学校には様々な生徒がいます。フランス領レユニオンという私が初めて聞いた地名の島から(マダガスカルの東方に位置して、モーリシャスも近いところにあります)ダニエラが来ていました。彼女はもとはフランス本土で育ったのですが、結婚後にレユニオンに渡り、長く社会福祉にも関わりながら2人の子供を育てあげました。
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ダニエラと一緒に(I.H語学学校) |
彼女はすでに熟年の域に達してから、自らハンディカメラを担いでドキュメント映画制作に取り組むようになりした。このケープタウンに来ている理由は、次の作品(女性の海洋生物学者の物語)の構想を練り上げ実現させるためだとのことです。この作品に不可欠な関係者が英語を第一言語にしているので、自分は英語を学ばなければならないとのことです。
さて、そのダニエラの最新作は「L' ecole des hauts」というタイトルです。レユニオンの都市部から約3時間半を掛けて歩き続けなければたどり着かない、人里離れた地域の山の分校のアン教師と10人の生徒の物語です。この作品のためにダニエラは山の分校に通い、作品の主人公たちの理解を得、子供たちの親たちとも話しながら撮影を続け、完成までに3年間を費やしました。
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ダニエラの作品(DVD) |
フランス語の作品なのですが、語学学校の教師のクリストロ先生がダニエラの用意したフランス語のシナリオを英語訳して配り、授業中に皆でDVDを鑑賞しました。フランス語の全く判らない私が、この作品に写し取られたレユニオンの自然と先生と子供たちの純粋な交流の場面に引き込まれました。少し持ち上げすぎなのですが、日本の壺井栄原作、木下恵介監督作品の「二十四の瞳」を想起させる画面があり見ていて感動してしまいました。
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食卓① |
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食卓② |
このご縁でダニエラを自宅に招き夕食をともにしました。彼女の次の作品への思いや、生き方を知るにつけ、人間の可能性って尽きることがないなと思いました。元気なダニエラに乾杯!
ダニエラの行動力と目的意識ほ羨ましいです。
返信削除私たちもテレずに有言実行にチャレンジしましょう。
コメントありがとうございます。ダニエラの積極的な生き方には人生の先輩としてたくさん学ぶべきことがありました。
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