8月17日のCAPE TIMS |
南アでも朝から新聞・テレビ・ラジオ・インターネットメディアで報道が続いています。私の日本の友人からも「南アは大丈夫か?」との問いかけが来ています。これは南アにとって虹の国が成立した1994年の選挙以降のもっとも深刻な内容のニュースであることは間違いないと思いますが、正確なところがいまだに不明な部分がいくつかあります。
①警官隊による発砲事件以前に、ロンミン鉱山労働者の3千人規模の採掘労働者のストライキが始まっていました。要求としては現行賃金の2倍化などを掲げていたとの報道ですが、南ア全国鉱山労組(HUM)と鉱山労働者建設組合連合(AMCU)の二つの労働組合の対立を遠因とした衝突が起こり、警察官2名を含む、10名規模の死亡者が出ています。
→何が原因で対立し、どんなきっかけで衝突に至ったのかは不明です。
②この一大事にロンミン社の鉱山責任者は重篤な病気で入院中とのことです。ストライキの交渉はどのようにおこなわれていたのか不明です。
→対立する二つの潮流の労働組合と言うことですが、会社側の対応がどのようになっていたのか不明です。責任者が入院不在で果たして代理の者が任命されていたのかどうか?
③警官隊による発砲の様子が、映像を伴って世界中に流されましたが、以前から行われていたストライキに対して、何がきっかけで発砲にまでいたったのかは解説されていません。
→警察隊による発砲映像が先行していますが、これ以前の労働者の内部衝突とそこでの警察隊の役割、死亡者が30人以上になったという警察隊の発砲に至る経過が少しも明らかになっていません。
ジョハネスバーブ北西部に位置するマリカナ鉱山で起こった事件はこのケープタウンではまだまだ不明なところが数多く、引き続きウオッチすることが求められます。
なるほど、二つの労組の対立もあるんだ。CNNの映像では手製の槍や刀で武装したグループがいたけどかなりあぶないよね?マイナーズストライキというと英国の大闘争や三井三池を思い出すなあ。
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