政権与党のANCのトップであるズマ大統領は何かと現地マスコミの話題を集め、新聞・テレビ・ラジオに登場しない日はない状況です。
もちろん政権与党のトップとして、Freedom Day(自由の日)やThe Worker's Day(労働者の日)など節目の時に国民に向けた演説を行いますし、国会の場では議員を前にして年度初めの施政方針演説を行いますから、マスコミへの登場頻度が高くなるのは当然です。
しかし、こうした大統領職としての話題に加えて、つい先ごろも現有の四人目の妻との結婚式の様子の報道があり、その話題とともに離婚したり、死別したりした四人以外の元・妻たちのこと、子供たちや一族のことなどがふれられました。
また、つい先週まではズマ大統領の肖像画を模したきわどい風刺画について、その風刺がかなり核心をついたのか、「作品の陳列をやめさせるべきだ」との意見・圧力や「表現の自由を守れ」などの意見が錯綜していました。
「City Press紙を見ると概略が判ります」との紹介も行ないましたが、現在は肖像画の陳列も中止となり、新聞側の対応も変わりました。そしてそれらの経過について是非が語られているところです。
南アの国会議事堂正面付近 |
南アの国会議事堂 |
さて、南アの国民の休日には6月16日の「青年の日」、8月9日の「女性の日」があります。
アパルトヘイト体制下の女性の地位と新憲法が制定され「男女平等」が規定された現在とでは大きく変化を遂げました。例えば女性議員の進出や政府の大臣・副大臣などの数比較では憲法の理念が生かされるべく努力されているようです。2004年には女性大臣が13名、現在(2012年)は14名/34名と41%を占め、副大臣は14名/31名と45%を占めています。
しかし、伝統的な社会規範、HIV、貧困、職業の獲得と女性問題が絡み、まだまだ解決すべき課題が残されていることは間違いのないところです。
日本とは政治の局面がかなり異なるなかで南アフリカ共和国政府の対応についてはこれからも目を向けていきたいと思います。
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