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2012-06-22

タウンシップでの折り紙教室(Origami exhibition in a Township)


小学校の玄関先で
  ウェストバンク(Westbank)というケープタウン市内から車で1時間程度のタウンシップで、木村香子さんという方が折り紙教室とその展示を行うとの案内があって行ってきました。教室はウェストバンク第一小学校(Westbank No.1 Primary Scool)で開催されました。

 このタウンシップという言葉には解説が必要です。南アでアパルトヘイト政策が終息した1990年まで都市部に設置されていた黒人居住区のことですが、現在はそうした制度はありませんので日本語では旧・黒人居住区と表記したりするようです。アパルトヘイトという制度はなくなりましたが、現在でも数多くの黒人達が住んでいる地域であり、日本人がふらりと出かけられるところではありません。
 

熱心な子供たち
  木村香子さんは1992年からジョハネスバーグでの暮らしを開始して、2001年からは拠点をケープタウンに移して、現在も「南部アフリカの教育を支える会」というNGOの活動をしている方です。今年度はこれまでに6回の折り紙レッスンを行い、今回は7回目ということでした。

 教室では8人ほどの児童が木村さんの指導のもと折り紙に取り組んでいました。折り紙としては高いレベルの手作業が必要な「鶴」(Flying Bird)に皆さんが挑戦しています。一羽づつ折りあげては小学校の廊下に設置したミニ展示場に貼り付けに行きます。


全員が笑顔(左から4人目が校長
  木村香子さんという貴重なキャラクターを得て、タウンシップの子供たちが信頼し、一緒に折り紙をするという行動を通して素晴らしい笑顔を見せていたのが印象的でした。このような地道な積み上げが大切と思います。

 その日は子供たちの父母が成績表を受け取りに学校に来る日ということから、数多くの父母たちが廊下に展示した折り鶴を見たり、教室の様子を参観し、この学校の校長先生も見えて、挨拶していました。折り紙でつなぐ縁の素晴らしさをたっぷりと感じることが出来たひと時でした。
廊下への展示

2 件のコメント:

  1. 久しぶりに貴君のブログをのぞいたら、2カ月余で、随分広く深く潜行してるのでびっくり。アフリカの人脈も広がってるみたいですね!

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  2. 私たちの職場では、八月の広島に向けて職員利用者共に千羽鶴を作成しています。鶴の持つ想いが世界に羽ばたいて…というわけではないですが、折り紙という素晴らしい伝統で笑顔が広がると嬉しいです。

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