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2012-06-21

ケープタウンとナウシカ(Japanese animation and Cape Town)

フェイスブックを見ていて気付いたことがあります。横田さんが紹介している松尾一彦さんの写真「GHIBLI 熱風」で「NO!原発」の看板を首にかけて歩く宮崎駿さんは、これもフェイスブックに登場している私の友達の尾崎さんの写真と雰囲気が似ていると思います。これは私の思い込みですが、単に白髪ということだけではない熱風を感じてしまいました。(フェイスブック友達でない方には話が遠いかもしれません。申し訳ありません)


日本語弁論会会場
  さて、先日ここで開催された「第一回日本語弁論会」( Speech Day & Learners' Mid-year Party)の様子を報告したところ何人かの方々から感想が寄せられました。南アの若者が日本語で何を語ったのか、正式な報告は主催者のケープタウン日本語会にゆだねるとして、私が直接聞いた感想を弁論内容の一部を交えて書き込みます。

 日本政府の英語教授法習得支援事業で、この秋には日本に向かう4人に加えて、すでに日本で研修を終えたり、日本を訪問したことがある人など、この場で発表した15名の日本語はなかなかに上手な類に入るのではと思ったのですが、その弁論内容もかなり印象に残るものでした。
 日本に広島に2年間住んだことのある方はたこ焼きと広島お好みの違い、東京・大阪とは異なる地方都市の良さ、そして原爆の地としての平和記念館の紹介をしました。
霧の深いケープタウン
 また、ある方は小学生の頃から日本語の平かなや漢字の美しさに憧れ、大学でも日本語を専攻して、この弁論会の場でスピーチ出来ることが嬉しいと話されました。
 また、ある方は日本の浮世絵がフランス印象派のモネーに影響を及ぼしたこと、小泉八雲が日本の民話を愛したことに見受けられるように、「ジャポニズム」という海外からの高い関心を呼ぶ独自の文化を展開してきたことについて語りました。

シーポイントの夕焼け(ケープタウン)
 そして、私がもっとも驚いたのはこの南アフリカ・ケープタウンの日本語弁論会にかの宮崎駿さんのアニメの話が何回も登場したことです。風の谷の「ナウシカ」はじめジブリ作品がハリウッド映画には見られない女性が主人公の生き生きしたストーリとして受け止められていたり、千と千尋の神隠しの「千」と「千尋」の名前の関係が難しかったが、とても印象深いアニメだったと話たり、隣のトトロの人情や自然を大切にする心について語られたのです。本当に驚いてしまいました。
 新幹線や先端技術の先陣を走る日本ということもありましたが、南アが学ぶべきは「日本の伝統や日本人の心だ」との主張が展開されたのですから。

 実は「二馬力」の頃からのフアンとしてとても嬉しい気持ちもあったのです。こんな遠くのアフリカの地の自分の子供より若い世代が日本のアニメに共感しているんだなーみたいな気持ちでした。

1 件のコメント:

  1. ジブリファンとしてもちょっと誇らしく感じます。日本人として今の日本について弁論しろと言われたら、あまりいい事が思いつかないのが残念です。

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